昔、男ありけり。
その男、身をえうなきものに思ひなして、
京にはあらじ、東の方に住むべき国求めにとて行きけり。
もとより友とする人、ひとりふたりして、いきけり。
道知れる人もなくて惑ひ行きけり。
三河の国、八橋といふ所にいたりぬ。
そこを八橋といひけるは、水ゆく河の蜘蛛手なれば、
橋を八つ渡せるによりてなむ、八橋といひける。
その沢のほとりの木の蔭に下り居て、
餉(かれいひ)食ひけり。
その沢に、かきつばたいとおもしろく咲きたり。
それを見て、ある人のいはく、
「かきつばたといふ五文字を、句の上に据ゑて、旅の心をよめ」
といひければよめる。
から衣 着つつなれにし つましあれば はるばるきぬる 旅をしぞ思ふ
とよめりければ、みな人、餉の上に涙落して、ほとひにけり。
「伊勢物語」の第九段です。
折り句でも有名な業平の歌。
ん。
なんで今日はこれかって?
だって。
昨日のブログ。。。
誰も気づいてくれないんですもん。。。
折り句とは言えませんが、
縦読みしてみてください。
昨日のブログの最後の部分。
そしたら、一番最後に載せている
写真の意味がおわかりいただけるかと!
(^0^)/♪
(数江)
山梨の予備校は甲斐ヨビ http://www.kaiyobi.jp/