気付いたら12月でした。
びっくりですね・・・(笑)
急に寒くなったので、体調を崩さないよう
みなさま、お気をつけください。
先日、中学生の授業でこの詩を扱いました。
虹の足 吉野弘
雨があがって
雲間から
乾麺みたいに真直な
陽射しがたくさん地上に刺さり
行手に榛名山が見えたころ
山路を登るバスの中で見たのだ、虹の足を。
眼下にひろがる田圃の上に
虹がそっと足を下したのを!
野面にすらりと足を置いて
虹のアーチが軽やかに
すっくと空に立ったのを!
その虹の足の底に
小さな村といくつかの家が
すっぽり抱かれて染められていたのだ。
それなのに
家から飛び出して虹の足にさわろうとする人影は見えない。
ーーーおーい、君の家が虹の中にあるぞォ
乗客たちは頬を火照らせ
野面に立った虹の足に見とれた。
多分、あれはバスの中の僕らには見えて
村の人々には見えないのだ。
そんなこともあるのだろう。
他人には見えて
自分には見えない幸福の中で
格別驚きもせず
幸福に生きていることがーー。
心にぐっとくるなって思いました。
毎日、ゴハン食べて仕事して好きなことして
ゆっくりお風呂に入って暖かい布団で寝る。
当たり前のこととして過ごしているけど、
これはとてもとても幸せなコトなわけで。
受験生のみんなも、
自分の生活をちょっと振り返ってみてほしい。
ご飯作ってお洗濯してくれて毎日送り出してくれる。
一生懸命働いて学費の準備をしてくれている。
体の変化をつぶさに観察して、
体調崩さないか心配して見ててくれる。
ほんとは家の中で騒いで遊びたいのに、
お兄ちゃんやお姉ちゃんのために我慢してくれている。
そんな家族たちに支えられ、
勉強だけしていればいい。
自分の夢にむかってひたすらに進めばいい。
そんな状態の中にいられること・・・
すごく、すごく、幸せなことだと思う。
別にそれを重くとらえて畏まれってわけじゃない。
支えてくれて応援してくれている人たちに、
あと数か月、甘えればいい。
しあわせな状態に甘えればいい。
そして、がむしゃらに勉強すればいい。
ただただ、ひたすらに真直ぐにほしいモノに手を伸ばせばいい。
そして。
3月にはみんなで笑顔で一緒に虹を見よう!
共通テストまであと45日。
まだまだいける。
まだまだできる。
そう!
この次になんて言うか・・・
みなさんご存知のあのセリフです(笑)
鼻血出るまで勉強しろ!!
(数江)